小田急線下北沢駅が地下化して初めての平日となった3月25日、通勤ラッシュ時の下北沢駅は大きな混乱やトラブルもなく、順調なスタートを切った。
「開かずの踏切」の解消などを目的に、今月23日の始発より地下ホームへ切り替えを行った小田急線下北沢駅。初の通勤ラッシュとなるこの日、小田急電鉄は連絡通路や駅ホームなどに警備員を100人ほど配置した。小田急電鉄交通サービス事業本部の室橋正和さんは「順調なスタートを切れた。しばらくは警備員の体制面などを強化し、安心して乗り換えできるようにしたい」と話す。
小田急電鉄では、井の頭線との乗換時間について、これまで以上の約5分かかるとしていたが、8時30分ごろの小田急線から井の頭線への乗り換えは4分16秒(地下化前は、1分27秒。下北経済新聞調べ)。
井の頭線から小田急線に乗り換えを行った60代の女性は「スムーズに乗り換えできた。ただ、これまで小田急線は上りと下りの電車が別のホームだった。同じホームになると、上りの電車の混雑状況を目の当たりにしてびっくり。ホームにも人があふれるので、ホームドアがないのは少し不安」と話した。毎朝下北沢駅から上り列車を利用して通勤しているという41歳の男性は「特に不便さは感じない。改札をくぐってからホームに着くまで、普段より3分ほど長くかかったので、明日からは少し早めに家を出るつもり」と対策を講じていた。