俳優・劇作家の長塚圭史さん率いる劇団「阿佐ヶ谷スパイダース」(TEL 03-3372-6848)が6月9日、下北沢のザ・スズナリ(世田谷区北沢2、TEL 03-3469-0511)で約1カ月にわたるロングラン公演「少女とガソリン」を行う。
同公演は、劇団が2001年に初めてスズナリへ進出を果たした作品「日本の女」と、2004年朝日舞台芸術賞と芸術選奨新人賞をダブル受賞した「はたらくおとこ」に続く「暴走する男たちシリーズ」の第3弾。清酒の産地として栄えたとある街を舞台に、再開発の波に抵抗しながら生きる男たちと、そこに現れた人気アイドルSをめぐる物語を描く。キャストには、劇団「猫のホテル」の看板俳優中村まことさん、八嶋智人さんが所属する劇団「カムカムミニキーナ」の主宰松村武さんなど個性的な俳優7人が集結。人気劇団「ナイロン100℃」から、ドラマ「時効警察」にも出演している女優、犬山イヌコさんも参加する。
同劇団は、1996年に旗揚げ。下北沢駅前劇場をはじめとする小劇場で人気を博し、2006年11月に本多劇場で上演した前作「イヌの日」では8,000人の動員を記録。ここ数年は、本多劇場や世田谷パブリックシアターなど400~600人規模の劇場での公演が続いていたが、「観る側、演じる側の熱を僕たち自身で取り戻したい」(長塚さん)という思いから、今回の公演は座席数200人以下のスズナリを選んだ。
東京公演は7月4日まで。チケットは、指定=6,300円、自由=5,000円。期間中、前シリーズ2作品のスクリーン上映と出演者やゲストによるトークショーも予定。