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よしもとばななさんが小冊子「下北沢について」、タイ料理店など地元で限定販売

「ティッチャイ」の店主、みゆきさん。同店は「もしもし下北沢」にも登場する

「ティッチャイ」の店主、みゆきさん。同店は「もしもし下北沢」にも登場する

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 下北沢南口の「本屋B&B」(世田谷区北沢2、TEL 03-6450-8272)で8月31日、よしもとばななさん作の小冊子「下北沢について 1」が発売された。

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 同店初の出版プロジェクトとなる同冊子。同店のほか、「ヴィレッジバンガード 下北沢店」、「ONE LOVE BOOKS」、タイ料理店「ティッチャイ」(以上、北沢2)など、下北沢の店舗限定で扱う。初刷は500部限定ということもあり、発売日当日には同店オープンの12時に合わせて10人ほどが行列を作ったという。

 冊子は横10.5センチ、縦14.8センチの手のひらサイズ。13ページにわたって、よしもとさんが下北沢での思い出をつづっているほか、末尾には「裏話」も掲載。イラストは大野舞さん。今後は年4回、全12回の刊行を予定する。

 発売日当日に購入した第四企画(北沢2)の黒田正信社長は「(よしもとさんの長編小説である)『もしもし下北沢』を読んだとき、僕が見ている下北沢とよしもとさんが見ている下北沢は違うと感じたが、『下北沢について1』を読んでよしもとさんと下北沢の出合いを知り、だからこそああいう小説を書いたのだと納得がいった。よしもとさんのような著名な作家が、下北沢に対する主観的な思いをそのまま書いていることに、すごく価値があると思う。全12回というが、完結するまでに、ほかにも下北沢について書く人が出始めるのではないかと思うほど」と話す。

 ティッチャイには20部を置いたが、すでに半数が売れた。店主の志藤みゆきさんは「作品を読んで、自分が初めて下北沢に来た高校生のころを思い出したり、『まさか自分が下北沢で店を開くとは思わなかったな』と振り返ってあらためて思ったり…。装丁には下北沢の街並みや店のマークなどいろいろなモチーフが隠れているようなので、探すのも楽しみ」と話す。

 価格は504円。

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