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下北沢でカプセルトイ展示会-「サメフライ」「チラリーダー」など

デスク周りのステーショナリーと組み合わせることができる「机の上から、チラリーダー!」。全6種類

デスク周りのステーショナリーと組み合わせることができる「机の上から、チラリーダー!」。全6種類

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 下北沢南口のギャラリー「下北アートスペース ギャラリーSpace A」(世田谷区北沢2、TEL 0570-041173)で現在、カプセルトイブランドの展示会「パンダの穴展」が開催されている。

ヒット作のひとつ「考えない人」

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 主催はタカラトミーアーツ(葛飾区)。「パンダの穴」は「ちょっとヘンなもの」がコンセプトのカプセルトイブランド。9月に発売した第1弾商品である、サメを衣に包んでフライにしたフィギュア「サメフライ」以降、毎月新作を発表している。同イベントではこれまで販売された商品のほか、12月下旬販売予定の「机の上から、チラリーダー!」をガチャガチャで先行販売(1回200円)。「チラリーダー!」は、メモ用紙、ペン、コードなどのステーショナリーに組み合わせて遊ぶことができるチアリーダー型のフィギュアで、全てパンチラしている。同イベントで初公開する新作もあるという。 

 プロジェクトリーダーであるタカラトミーアーツの佐藤涼子さんは、「これまで出した商品はネットなどの口コミで広がりどれも好評で、特にヴィレッジヴァンガード下北沢店での売り上げが伸びている。サブカル好きやオリジナルのもの好きな客層と商品コンセプトがマッチするのでは」と話す。同イベントの開催場所も「ヴィレッジヴァンガード下北沢店の目の前ということで即決した」とも。これまでクリエーターについては情報を非公開にしてきたが、同イベントではクリエーター自身の言葉や、企画段階のラフなどをパネルで紹介している。これらも「見どころの一つ」という。

 商品を企画したのは広告会社「電通テック」のクリエーター陣で、普段はグラフィック広告やキャンペーン企画などを手掛けている。同ブランドのクリエーティブディレクターである電通テックの飯田雅実さんは「普段われわれはクライアントから依頼され広告を制作しているが、自分たちでオリジナルコンテンツを作りたいと思った。この企画を実現してくれそうなタカラトミーアーツへ話を持ち込み、『パンダの穴』ができあがった」と話す。

 「マーケティングは一切なし。このやり方がいいのか悪いのかは現段階ではまだ分からないが、とにかく直感的な面白さが優先」(飯田さん)という自由な発想で、クリエーター約15人がそれぞれアイデアを提案した。佐藤さんは「普通のカプセルトイの企画とはまったく視点が違ってびっくりした。でも、メーカーの勘から『サメフライ』はいけると思い第1弾に起用した」と話す。そのほかの商品も「次々に商品化が決まっていった」という。

 今後の展望について、「ガツガツというよりは、ひっそりとやっていきたい。ビジネスや成功を考えると判断基準が鈍ってくる。われわれが面白いと思うものを少数派に向けて発信していきたい」(飯田さん)、「うわ、これ全然売れなかった……というものがいくつかあってもいいと思う。ヘンなものにチャレンジしていきたい」(佐藤さん)と、それぞれの意気込みを明かす。

 開催時間は、12月11日~13日=12時~20時。12月14日・15日=10時~19時。入場無料。

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