下北沢南口の映画館「トリウッド」(世田谷区代沢5、TEL 03-3414-0433)と南口商店街周辺で5月31日、「下北ゾンビジャック2014 ~週末ちょっと腐ってみませんか?~」が開催される。
主催は、2000年に結成されアクション映画などを中心に製作してきたインディーズ映画団体「ProjectYamaken」。同団体の最新作「サムライゾンビ・フラジャイル」(上映時間24分)の公開を記念しイベントを企画した。同作は、80歳の老人と一緒に暮らすサムライゾンビが主人公のアクションコメディー。「ガンアクションや殺陣が見どころ」といい、製作費は約60万円。「横濱HAPPY MUS!C映画祭2013 短編映像部門」最優秀賞、「日本芸術センター第五回映像グランプリ」グランプリ、「カナダ国際映画祭2014」ロイヤルリール賞など、多数の賞を獲得している。劇場での一般公開は今回が初。
期間中、トリウッドではインディーズ映画全15作品を日替わりで上映。同作と、そのほかの作品を組み合わせた2~3本を同時上映(合計約60分/一律800円)する。同団体が2012年に製作した女子高生が主人公のSFアクション「東京無国籍少女」以外は全てゾンビ映画。英語字幕付きの上映回もある。
初日となる5月31日は、下北沢南口商店街で「ゾンビパレード」を開催。パレードは、スタジオベイド(代沢5)から下北沢駅南口方面へ進み、駅前で折り返した後、トリウッドを経由して出発点へ戻る。パレードは約60分を予定する。
同団体は2007年、トリウッドでSFアクション「キヲクドロボウ」を上映。そのつながりで今回のイベント開催が決まった。「『キヲクドロボウ』のプロモーションで、駅前でビラ配りやパフォーマンスを行った際、下北沢の人たちはノリがいいと感じた。今回は2007年を超えるイベントにしたいと思い、ゾンビジャックを企画した」と同団体代表の山岸謙太郎さん。ゾンビパフォーマンスユニット「ゾンビーナ」の協力でゾンビメーク体験会を公募したところ、受付開始からすぐに定員に達した。パレード参加人数は50人以上になる見込み。パレードの参加は飛び入り自由、参加費無料。
「上映される15作品はどれも自主制作映画なのでクオリティーはそこまで高くないかもしれないが、だからこそ見ようによっては面白い。この監督はゾンビを通してこれを言いたかったのかと考えたり、とにかくゾンビが大好きなんだと思えたり…。同じゾンビ映画でも、アクション、シリアス、ほのぼのなどテイストも違う。ゾンビってこんなに裾野の広いモチーフなんだと、あらためて感じることができるのでは。上映作品の組み合わせも工夫しているので何度も足を運び、いろいろな作品を見比べてほしい」と山岸さん。
ゾンビパレードは15時30分開始。初日の上映は17時~。映画の上映期間は6月13日まで。火曜定休。上映スケジュールはホームページで確認できる。