「下北沢カレーフェスティバル」が10月19日、好評のうちに閉幕した。
主催は下北沢東会(あずま通り商店街)。3回目となった同フェス。開催期間中にも口コミで参加希望店が増え、最終的に110店が参加した。動員数は集計中だが、10万人超えは確実という。
昨年の動員数5万7千人を大きく上回った理由について、運営を行った地域密着型SNS「I LOVE 下北沢」の西山友則さんは「参加店が去年より40店近く増えたことに加え、告知にもご協力いただけて、テレビなどメディアでの露出も多かったからでは」と話す。特に、ニュースサイト「ファッションプレス」で掲載された記事は1万回以上RTされるなど反響が大きかったという。
開催期間中はマップを手にした人が下北沢にあふれ、カレー専門店を中心に長蛇の列ができた店もあった。過去最高の売り上げとなった店も数店舗あったという。南口の老舗カレー店「茄子(ナス)おやじ」(世田谷区代沢5)のオーナー阿部孝明さんは「15席の店内で200杯近く提供した日もあり、24年間営業してきた中で一番だった」と話す。
北口のベーカリー「mixture」(北沢3)では、70個焼き上げた「焼きチーズキーマカレーパン」が2~3時間で売り切れることもあったという。「当店はテイクアウトのお客さんが多かったですが、人通りの多さは実感しました。新しいかたちの街おこしだと感じました」とオーナーの中井滋さん。
「15時から17時までは仕込み中の店が多く、『カレー難民』を出してしまったことが反省点のひとつ」と西山さん。「人が集中して歩きづらくなるなど、中にはカレーフェスに反対する方もいると思うが、反省点は改善して反対意見の方からも理解を得て一緒にやっていければ」とも。ミスカレー・ミスターカレーの発表も近日中に行われる予定。