今年で8回目となる「下北沢映画祭」が10月8日から3日間にわたって開催される。
今年の映画祭のキャッチコピーは「ニュートーキョー、ニューシモキタザワ」。2020年の東京五輪に向けて変化する東京と、駅周辺の整備が進む下北沢の魅力の再確認をテーマに、長編から短編まで約20作品の上映が予定されている。
Aプログラム「下北沢の"あの感じ"ってなんだ?」では、尾道でCDショップを個人経営する人物を追ったドキュメンタリー映画「スーパーローカルヒーロー」を上映するとともに、同店の経営スタイルに共通するような下北沢独特のショップ店主たちによるトークショーを開催。下北沢映画祭運営委員会委員長の平井万里子さんは「下北沢の街、集まる人、暮らし、仕事についてこの街の“ローカルヒーロー”たちと一緒に考えていきたい」と話す。
下北沢のアンティーク着物店「着縁」とコラボしたCプログラム「映画が繋(つな)ぐ、着物との縁」では、文筆家の井嶋ナギさんと、モデルでアーティストの前田エマさんが着物の魅力を語るほか、下北沢のアンティーク着物店「着縁」の着物、帯、着付けがセットになった特別チケットも用意する。「着物というと敷居が高いイメージがあるかもしれないが、これを機に着物の魅力を発見してもらえれば」と平井さん。
Bプログラム「ロトスコープに見る新しい映像の風景」では、実写映像をトレースしてアニメ化された岩井俊二監督の話題作「花とアリス殺人事件」や、同手法による短編数作を上映。Dプログラム「橋口亮輔、脚本を語る」では橋口監督最新作「恋人たち」の上映とともに、脚本の作り方を中心としたトークも。
一般公募作品を上映するEプログラム「コンペティション」では、応募総数297作品から選ばれた9本を上映。大森立嗣監督ほかゲスト審査員によりグランプリなど各賞を決定する。
料金はAプログラム・Eプログラム=1,500円、Bプログラム・Cプログラム・Dプログラム=2,000円。Cプログラムは着物で来場すると300円キャッシュバック、特別チケットは4,900円。10月10日まで。