子育てを行う母親向けの下北沢情報紙「まちとこ」創刊号が10月20日配布された。発行人は下北沢在住の主婦、石塚由香子さん。
石塚さんは出版関係の会社の仕事を経て2005年秋に長女を出産。以来職場を退社し子育て中心の生活を送るが、「下北沢は子連れママにとっては入りづらい店も多い。小さい子どもを連れて入店できる店情報を共有したかった」(石塚さん)ことから今回の情報紙の制作を計画した。現在、世田谷区の助成事業「世田谷子ども基金」の助成金を受けながら運営している。初版の発行部数は1,000部で、下北沢の協力店で無料配布している。以降増刷分は有料となる。
各店紹介の際、「店内で授乳OK」「(離乳食の)持込OK」「ベビーカーの入店OK」など子育てを行う母親にとって役立つ情報をアイコンで表したのが特徴。紙面を通して下北沢の店と、子育てを行う親とのより良い関係の構築を目指す。
「紙面を作っている記者やデザイナーもみんな『子育てママ』。だから編集部内で誰かが忙しいときには代わりに子どもの面倒を見たりして、何とか制作してきた。次号以降は子連れで行けるヘアサロンや居酒屋の情報を掲載しようかとも考えている」(石塚さん)と話す。
次号は来年春ごろの発行を予定。