シネマアートン下北沢で若手監督の中編映画―故郷・青森を舞台に

本作品のポスター。食卓での描写も見どころのひとつ。

本作品のポスター。食卓での描写も見どころのひとつ。

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 下北沢の映画館「シネマアートン下北沢」(世田谷区北沢1、Tel 03-5452-1400)で1月26日より、若手監督タテナイケンタさんによる中編映画「幸福なる食卓」が公開される。

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 タテナイ監督は現在30歳。高校卒業後カナダへ留学し映像制作を学んだ。帰国後、弟の蓼内耕太(たてない・こうた)さんとともに映像制作ユニット「BIG HEADS FILM」を立ち上げ、故郷である青森を舞台にした短編、中編映画を主に制作。4作目の同作が2007年の「ぴあフィルムフィスティバル」に入選するなど、注目を集めた。若手監督を発掘する市民映画祭「TAMA CINEMA FORUM」では第16回(2006年)グランプリを受賞し、「男女のリアルな感情を丁寧に切り取っている」と評された。タテナイ監督が手がけた作品の劇場公開は今回が初めて。

 監督の出身地である青森を舞台にした同作では、北国という閉鎖的な環境の中で出会った中年女性と若い男の交流が描かれる。タテナイ監督は「少人数のキャストとスタッフで撮った作品。完成したのは2年前だが、その時にできることを精いっぱいやった。どちらも自己中心的な男と女が登場するが、2人の欲望がかみ合った時の感情の変化を感じ取ってもらえれば」と話している。

 上映時間は20時30分~。料金は1,500円。今回の公開に合わせて2007年末に撮影された11分の短編作品「445(ヨシコ)」も同時上映する。2月8日まで。

タテナイケンタHPシネマアートン下北沢

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