下北沢の日本茶喫茶「つきまさ」が30周年-若者にも日本茶の良さを

「つきまさ」と「つきまさまんじゅう」のセットを手にする店長の岩井さん

「つきまさ」と「つきまさまんじゅう」のセットを手にする店長の岩井さん

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 下北沢南口の日本茶喫茶「つきまさ」(世田谷区代沢5、TEL 03-3410-5943)が5月1日、創業30周年を迎えた。

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 店舗面積は約14坪、席数は30席で、店内での飲食のほか日本茶や茶器の販売も行っている。扱う茶葉は煎茶(100グラム525円~2,100円)、茎茶(同525円~840円)、ほうじ茶(同263円~525円)など25種類。創業当時から一貫して静岡県から茶葉を仕入れている。

 店内での飲食では、お茶とセットの茶菓子を「ゴマせんべい」「黒糖ぱん」「桜あられ」などから選ぶこともできる。一番の人気は煎茶の「つきまさ」(500円)と「つきまさまんじゅう」のセット。昨年夏からは、「近所のお年寄りが軽く食べられるお昼に」(店長の岩井利恵さん)と、かけるお茶が選べる「お茶漬けセット」(お茶の価格+450円)も販売を始めた。夏は冷製にすることもできる。

 オーナーの相馬正夫さんは20代の頃、知人の会社社長から「日本茶専門店をやらないか」と誘われ、開店当時から働き始めた。下北沢に店を開いた理由は、「若者の日本茶離れが進む中、若者の集まる街で店を開き日本茶の良さを知ってもらいたい」という思いからだという。当時、内装のみを和風にしてコーヒーなどを提供する「和風喫茶」が流行り、間違われることも多かったと振り返る。その後、営業を続けるうちに次第に雑誌などで取り上げられることが多くなり、下北沢の老舗店の一つとなった。近くに住む人気女性作家も常連の一人だという。

 岩井さんは「昔来たお客さんが久しぶりに訪れ、『あった!』と喜んでくれる。ずっと同じところにあることの大切さを感じている」、相馬さんは「正直、店を閉めようと考えたことは何回かあったが、訪れてくれるお客さんのためにこれからも営業を続けていきたいと思う」と話す。

 営業時間は、平日=12時~21時、日曜・祝日=11時~21時。

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