天野監督全作品を「自主上映」-閉館の下北沢シネマアートンで

天野さん(左)とあがたさん(右)。50席の館内は満員。急きょ、補助いすを用意した

天野さん(左)とあがたさん(右)。50席の館内は満員。急きょ、補助いすを用意した

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 下北沢南口の「シネマアートン下北沢」(世田谷区北沢1、TEL 03-5452-1400)で6月14日・15日、天野天街監督全映像作品上映イベントが行われた。主催はNPO法人「映画表現育成協会FILMe」(世田谷区)。

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 上映された作品は「永遠異来灯WILIGHTS-トワイライトワイライツ-」など。同作品は1994年に愛知芸術文化センターと愛知文化情報センターの資金を得て、「劇団少年王者舘」を主宰する天野さんが初めて監督した33分の短編16ミリ映画。日本人初となるドイツ・オーバーハウゼン国際短編映画祭グランプリやメルボルン国際映画祭グランプリを受賞した。

 14日には同映画の上映前にシンガーソングライターのあがた森魚さんとのトークショーも行われた。天野さんが「あがたさんのライブが名古屋であるたびに最前列で見ていた」と話すほどのファンであることを告白したのに対し、あがたさんは「天野監督は演劇の人だけれど、その中でただ1人映像を撮ってほしい人」とエールを送った。

 同館は6月6日のレイトショーをもって閉館しているため、14日・15日の上映は主催者による「自主上映」の形で上映が行われた。イベント終了後には多くの客が、同法人が用意した用紙に同館へ向けて別れを惜しむメッセージを書き込んでいた。

 同法人の高遠代表は「今のところどうなるかわからないが、シネマアートン下北沢にはぜひ復活してほしい。(今回は)復活につなげていけるような上映会になったと思う」と振り返った。

下北沢発のウェブテレビ「En cafe」-地元・映像作家が立ち上げ(下北沢経済新聞)新宿コマ劇場、年末に閉館-新宿歌舞伎町のシンボルが消える(新宿経済新聞)BankART、あがた森魚氏らを講師に寺子屋的スクール(ヨコハマ経済新聞)

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