江戸時代の極悪医者を大胆に描く操り人形芝居-三軒茶屋で上演

操り人形と写る串田和美さん。結城孫三郎さんとの共演は35年ぶり

操り人形と写る串田和美さん。結城孫三郎さんとの共演は35年ぶり

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 三軒茶屋駅前のシアタートラム(世田谷区太子堂4、TEL 03-5432-1526)で12月10日~14日、結城座の江戸糸操り人形芝居「平成のぞきからくり 破れ傘長庵」が上演される。

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 結城座は江戸時代の寛永12(1635)年に初代結城孫三郎が旗揚げし、現在、国記録選択無形民俗文化財、東京都の無形文化財に指定されている日本唯一の伝統的な江戸糸操り人形劇団。現在の結城孫三郎は、1993(平成5)年に3代目両川船遊さんが12代目を襲名している。

 「破れ傘長庵」は、江戸時代から明治時代に活躍した狂言作家の河竹黙阿弥が、極悪人の医者を描いた代表作。同公演では脚本・演出に「劇団黒テント」メンバーで岸田國士戯曲賞作家の山元清多(きよかず)さん、音楽に作曲家・ピアニストの高橋悠治さん、客演に演出家・俳優の串田和美(かずよし)さんを迎え、約50体もの人形がダイナミックでスピーディーに活躍する。

 制作の澤田麻希さんは「原作通りだと8時間以上かかるものを短く再構成しているので、新作と言ってもいいと思う。江戸時代と現代の倫理観の違いも見どころのひとつ」と話す。

 開演時間は、10日~12日=19時30分、13日=14時・19時、14日=14時。料金は、指定席=5,000円、自由席=3,500円。13日・14日のチケットは残りわずか。

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