下北で納涼怪談噺、古典落語の連続企画で

ポスターより。左上が南なんさん

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 古典落語の名手として人気を集める噺家・桂南なん(かつら・なんなん)さんが8月24日、北沢タウンホール(世田谷区北沢2、TEL 03-5478-8006)で「通好み!下北寄席」に出演し、納涼怪談噺を披露する。

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 同イベントは、北沢タウンホールと、数々の寄席などのプロデュースを手掛けてきた「墨東キネマ」代表の滝口徹さんによる共同企画。「下北沢には演劇も映画も音楽もあるのに、寄席がない。大人も楽しめる企画を」(同ホール館長野際さん、滝口さん)との思いから、この「通好み!下北寄席」を連続企画として立ち上げた。1回目となる今回は、愛嬌のある風貌で、落語通の人気も高い桂南なんさんが、古典落語の中から怪談噺を2席披露する。また、370年の伝統がある「江戸あやつり人形」の操り手・上條充さんもゲスト出演し、納涼の雰囲気を盛り上げる。

 南なんさんは、1977年に桂小南さんに入門。1991年真打ちとなった。高座を中心に活動する一方、映画やラジオ番組出演など、精力的な活動を続けている。滝口さんは南なんさんの芸について「現代的なギャグを入れない古典の重厚な直球勝負。飲み屋の軒を出たら酔いが醒めてしまうような『軒醒め(のきさめ)』の軽い芸ではなく、劇場をあとにしても心にどっかり感動が残る噺が聴けるはず」と話す。ゲストの上條さんは、1979年に江戸あやつり人形劇団「結城座」に入り、11代結城孫三郎さんに師事しながら芸を磨いた。より多くの人にあやつり人形の魅力を知ってもらうため伝統芸を路上で披露し注目を浴びている。

 南なんさんは「下北沢に来たのはまだ数えられるくらい。いつも迷子になってしまうけど、好きな街。若い人にも地元の人にも気軽に来てほしい」と話している。

 開場18時30分、開演19時。木戸銭当日=2,000円、前売=1,800円。未就学児童の入場は不可。

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