下北沢北口のカフェ「slow comedy factory@shimokitazawa」(世田谷区北沢3、TEL 03-6751-3426)で3月29日、デジタル復元師の小林泰三さんのトークショー「『かわいいのルーツを探って』論」が開かれる。
小林さんは国宝をはじめとした美術品の当初の色彩を電子ペンと画像加工ソフトで甦らせるデジタル修復を手がけ、「参加する視線」による日本美術の楽しみ方を提唱している。「美術のゲノム」(WOWOW)や「新日曜美術館」(NHK)などのテレビ番組に出演し、「東大寺 よみがえる仏の大宇宙」(NHKハイビジョン)では創建当時の大仏殿の内装と仏像の色彩復元を担当。「日本の国宝、最初はこんな色だった」(光文社)の著者としても知られる。
トークショーは「日本美術を笑いながら見る」と「『仏像・ザ・ヒーロー』論」に続く第3回。小林さんは「今、ハローキティをはじめ、村上隆や奈良美智のアニメ的アートなど、日本の『かわいい』が、世界を席巻している。日本人はなぜ『かわいい』が好きで、なぜそれが今、世界に受けるのか。名作を読み解きながらゆるゆると話してみたい」と意欲を見せる。
開場17時、開演18時。入場無料(ワンドリンクオーダー制)。