劇作家で小説家の本谷有希子さんが主宰する「劇団、本谷有希子」の舞台「来来来来来(ライライライライライ)」が7月31日から、下北沢南口の本多劇場(世田谷北沢2、TEL 03-3468-0030)で行われる。
本谷有希子さんは、2000年9月に同劇団を旗揚げ。専属の俳優を持たない「プロデュース・ユニット」として活動を開始した。2007年に「遭難、」で第10回鶴屋南北戯曲賞を最年少で受賞。今年は「幸せ最高ありがとうマジで!」で第53回岸田國士戯曲賞を受賞した。小説家としても、第18回三島由紀夫賞最終候補にも残った「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」(新潮社)、第135回芥川賞候補の「生きてるだけで、愛。」(新潮社)、第141回芥川賞候補の「あの子の考えることは変」(講談社)などがある。
「来来来来来」は、主人公・蓉子が鳥園を営む義母や義姉にひどい仕打ちを受けながらも、新婚1カ月で失踪(しっそう)した夫を信じて待つというストーリー。蓉子役はりょうさん、義母役には木野花さん、義姉役に松永玲子さんなど、出演はすべてを女性。本谷さんは「初めて『女だけ』の芝居を書いた。それぞれ個性の強い役者がそろっているが、みんなで一つの作品を作っている感覚がある」と話す。
さらに本谷さんは「お客さんの目線よりも『わたしが見たい芝居』にこだわって作った。真夏の公演なので、途中でバテないように頑張りたい」と意気込みをみせる。
料金は、一般前売り=5,800円、当日=6,000円(全席指定)。8月16日まで。今後、新潟や大阪、九州でも上演を予定する。