下北沢のシンボル、「ジャズ喫茶マサコ」閉店-56年の歴史に幕

「ただいま」と常連客がいつでも戻れる場所だった「マサコ」

「ただいま」と常連客がいつでも戻れる場所だった「マサコ」

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 下北沢南口の「ジャズ喫茶マサコ」(世田谷区北沢2、TEL 03-3410-7994)が9月24日、56年の歴史に幕を閉じる。

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 同店は1953(昭和28)年に初代オーナーの奥田政子さんがオープン。銀座のダンサーだった政子さんの明るい人柄が愛され、店内の40席が開店時から埋まる人気店になった。1984(昭和59)年に政子さんが亡くなってからは、高校生のころから同店の客で、1964(昭和39)年ごろから共同経営者だった福島信吉さんが後を継いだ。現在も数千枚を超えるレコードが棚に並び、「隠れ家」の雰囲気を漂わせるたたずまいに引かれ足を運ぶファンも多い。

 閉店が決まってから店内に置かれたノートには「40年、通いました」「19歳の時から、ずっと通って25年になります」など思い思いのメッセージがつづられている。

 閉店について、福島さんは「時代の流れ」と話す。「政子が亡くなったときを含め、これまで何度か閉めようと思ったこともあったが、その度にお客さんに止められた。マサコを愛してくださった皆さんには本当にありがとうございましたと言いたい。24日は特にイベントなどは行わない。いつもと同じように営業して店を閉めたい」という。

 営業時間は12時~23時。今月24日の閉店まで無休。同店スタッフが近くで「マサコ」を引き継ぐ予定もあるというが、詳細は未定。

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