作家・タレントのいとうせいこうさんと、芥川賞作家で大学教授も務める奥泉光さんが2月24日、北沢タウンホール(世田谷区北沢2、TEL 03-5478-8006)で、漫談スタイルの文学入門講座「文芸漫談シーズン2-大岡昇平『野火』」を行う。
「文芸漫談」は、毎回ひとつの文芸書をお題に成り行きまかせの漫才を繰り広げるもの。これまでは「異邦人」など海外の作品を題材にすることが多かったが、今回から同ホールが共催に加わったこともあり、生涯のほとんどを世田谷で過ごした大岡昇平氏の「野火」を題材に選んだ。
同企画は2006年7月に第1回を開催して以来、今回で7回目。舞台にはホワイトボードが置かれており、蝶ネクタイ姿の奥泉さんが「ボケ役」、いとうさんが「ツッコミ役」に扮し漫才を行う。出演者のいとうさんは「くすぐるような笑いを求めてしゃべる。しゃべるだけでは飽き足らないのか、奥泉氏は決まって得意のフルートを演奏したりもする」と話している。
これまでの漫談を記録した書籍「文芸漫談-笑う文学入門」(集英社)も発売されており、これからも年に4回のペースで開催を続けていくという。18時30分開場、19時開演。一般=2,000円。