下北沢に「カフェ・サクランボ」-亡き母経営の保育室を改装、名を継ぐ

「Cafe SAKURANBO~櫻ん房~」のオーナー、小野塚櫻子さん

「Cafe SAKURANBO~櫻ん房~」のオーナー、小野塚櫻子さん

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 下北沢南口に4月2日、「Cafe SAKURANBO~櫻ん房~(カフェ・サクランボ)」(世田谷区代沢5、TEL 03-3412-5579)がオープンした。

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 同店は、オーナー・小野塚櫻子さんの自宅1階で営業。小野塚さんの母親で保育士の古賀紀江子さんが経営していた「保育室さくらんぼ」を改装した。店舗面積は約9坪、席数はテーブル席10席。店内には小野塚さんが各地で集めたミッキーマウスのぬいぐるみや、ジュークボックスなどのアメリカ雑貨が並ぶ。

 「保育室さくらんぼ」は約30年間、正規雇用の保育士たちとともに、付近に住む0~2歳の乳幼児を預かってきたが、2008年3月、古賀さんの体調不良のため閉室。同年10月に古賀さんが他界してからは、ずっとスペースが空いたままだった。小野塚さんは、「母の『保育室さくらんぼ』という名前をどうしても引き継ぎたかった。何ができるのかを考えた末、たどり着いたのがカフェだった」と話す。

 メニューは、ドリンクを中心に「レギュラーコーヒー」(300円)、「エスプレッソ」(400円)、ジンジャーコーラ(600円)、レモネード(600円)などを提供。17時以降は「バドワイザー」(500円)、「コロナエキストラ」(600円)など、アルコール類の販売も。

 カフェを始めるにあたり、以前は事務室として使っていたスペースを玄関やトイレに改装。店内の棚やテーブルは「保育室さくらんぼ」時代のものをそのまま使用しているため、利用客として訪れた卒業生や母親たちが当時へ思いをはせる姿も見られるという。「母の背中を見ながら、人との接し方やかかわり方を学んできた。今後はその方法をうまく生かしながら、人と人とのつながりを感じられる場所を目指したい。この様子を見て、天国の母が喜んでくれれば」(小野塚さん)。

営業時間は13時~21時。水曜日定休。

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