下北沢のダイニングバーが音楽配信サイト「Majix」開設-楽曲はDL販売

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 下北沢南口のダイニングバー「風知空知」(世田谷区北沢2、TEL 03-5433-2191)が9月、音楽配信サイト「Majix」を立ち上げた。

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 「下北沢から世界に音楽を配信する」が同サイトのコンセプト。下北沢を中心に活動するアーティストの作品を1曲100円でダウンロード販売する。現在、音源の販売をしているアーティストは12組。サイトに登録されている約80曲の楽曲は全曲試聴できる。

 サイトの立ち上げに携わった、音楽プロデューサーのUnepom(ウネポム)さんは「Majixは、アーティストがレコーディング・スタジオという名の『畑』で作り上げた音楽を、出来上がり次第、即出荷できる『市場』を目指した」と話す。アーティストの選定は、ウネポムさんやボランティアで関わっているスタッフの推薦による。「スタッフを信用しているので、スタッフのうち一人でも『いい』というアーティストなら採用する」(ウネポムさん)。

 音源が売れた場合、登録アーティストと売上に応じて利益を分配。登録アーティストには同店が運営するライブ・スペースやレコーディング・スタジオを無料で提供する。ウネポムさんは「デジタルコンテンツならCDをリリースしなくても作品を発表できるし、制作や流通にかけるコストも抑えられる。アーティストにとってレコーディング・スタジオが自由に使えるのも、創作活動の手助けになる」と話す。

 これまで20年間にわたり、100組以上のアーティストをプロデュースしてきたというウネポムさんは、昨今の音楽業界について、「CDが売れないという現状に直面している。いい音楽を作っている新人アーティストでも、数年先までの青写真を描いてバックアップするということができにくい状況になった」と話す。「何が売れるかわからないような時代だからこそ、アーティストたちには、制作をしやすい環境のもとで自由に音楽を作ってもらい、サイトを通じて、世界に自分たちの作品を『自慢』してほしい」とも。

 同サイトは今後、アーティスト数を増やし、英語版をはじめとする海外向けサイトのリリースも予定する。ウネポムさんは「音楽は必ずしもそれを聴いたすべての人ではなく、たった一人の心に響けばいいものだと思っている。音楽ファン、一人ひとりの声を大切にしていきたい。世界中の人が、下北沢から発信された音楽に関心を持ってもらえるようなサイトになれば」と展望を語る。

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