三軒茶屋の劇場「シアタートラム」（世田谷区太子堂4、TEL 03-5432-1526）で4月16日から、劇団クロムモリブデンの公演「裸の女を持つ男」が行われる。

　同劇団は、大阪芸術大学映像学科出身の青木秀樹さんが大学の仲間と1989年に結成。青木さんは「映画とバンドと笑いを混ぜたものを創ることから始まった」と当時を振り返る。劇団の作風については「ブラックな笑いをベースに、立体的な音響を従え、漫画のような役者が暴れる」と話す。

　同公演は、売れっ子漫画家の男が担当編集者に、ある相談を持ち掛けるところから物語が始まる。青木さんは「一昨年世間を騒がせた芸能人のドラッグ事件を題材にしたブラックコメディー。音楽に合わせたスピーディーな場面展開も楽しんでもらえれば」と話す。「シアタートラムは大きなホールなので、広さに負けないパワフルな芝居にしたい。地震で沈滞している日本に活力を見いだすためにも、お客さんに元気になってもらうためにも、一生懸命頑張りたい」とも。

　開演時間は劇場の公式サイトで確認できる。入場料は、前売り＝3,500円、当日＝3,800円。公演は今月24日まで。