経堂に「洋食バル ウルトラ」-下北沢「マック」の次男、亡き父の味引継ぐ

同店の外観

同店の外観

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 経堂南口の農大通り商店街に2月13日、「洋食バル ウルトラ」(世田谷区経堂1、TEL 03-6413-9326)がオープンした。

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 イタリアン、フレンチなどをベースにした洋食とアルコールメニューを提供する同店。下北沢で33年間営業し、2008年に閉店した「洋食屋マック」の店主石田重孝さんの次男・幸路さん(38)がオーナーシェフを務める。幸路さんは「マック」閉店までの約4年間、同店で働いていたが、閉店後は都内のレストランでシェフとして勤務していた。

 「ダスターはいつもきれいに畳んで決められた位置に置く。小さなことの大切さに気付かされることも多かった」と、重孝さんと働いていた当時を振り返る幸路さん。職人かたぎだった父の背中を見ながら、「料理のことだけではなく、気持ちの面で多くのことを学んだ」という。重孝さんは店を畳んでから約1年後に他界。幸路さんは「父の意思とその味を継いだ店を作りたい」との思いから開店準備を進め、重孝さんの誕生日に合わせて同店を開いた。「もし下北沢に店を出すことになっていたら、そのときは『マック』の名を引き継いでやりたいと思っていた」とも。店舗面積は16坪。席数はカウンター8席、テーブル30席。

 ランチタイムは、「マック」で「定番」だった定食メニューを提供。「ハンバーグステーキ」「豚ロースしょうが焼き」「白身魚のフライ」(各880円)をはじめ、付け合わせのやわらかいパスタも「マックの味」にこだわった。「この味が食べたかったと言ってくれる、かつての常連客も多い」と幸路さん。開店後間もないが、店のことを聞きつけて足を運ぶ客は多く、「今改めて『マック』の大きさを実感している」とも。

 ディナータイムは、ランチタイムのメニューに加えて、ポルト酒やシェリー酒などを使った「鶏のレバームース」(580円)や、マッシュポテトとひき肉のグラタン「アッシュパルマンティエ」(780円)、自家製マヨネーズで味付けした「洋食屋のポテトサラダ」(550円)など豊富なメニューを用意。ドリンクメニューは、イタリア産の「たる生スパークリングワイン」(500円)をはじめ、10種類以上のワインをそろえる。

 「おいしいものを食べるのは一番楽しい遊び。食べることの楽しさや幸せを感じてもらえるような店にしていきたい」と幸路さん。

 営業時間は、ランチタイム=11時~15時、ディナータイム=18時~24時。日曜定休。

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