435年目・恒例「世田谷ボロ市」盛況-例年60万人以上を動員

12月15日14時ごろの様子

12月15日14時ごろの様子

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 世田谷区の無形民俗文化財に指定されている恒例「世田谷 ボロ市」が12月15日・16日、区立郷土資料館に隣接する代官屋敷(世田谷区世田谷1)かいわいで開かれた。

ボロ市で販売されている名物「代官餅」

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 安土桃山時代に北条氏政が開いた楽市を起源に、今年で435年目を迎えるボロ市。毎年各地から訪れる数十万人の人出でにぎわい、2007年に東京都から無形民俗文化財に指定された。例年12月15日・16日、1月15日・16日に開かれ、骨董(こっとう)品や古本、食料品などを販売する約700の露店が軒を連ねる。昨年の来場者数は4日間合計で約66万5000人、今年も同規模の人出が予測されている。

 名前の由来は、農家の作業着やわらじに編み込んだ「ボロ」と呼ばれる古着が安く売られるようになったことが発祥といわれる。今年も露店には古着物をはじめ、食器や食料品、植木など、さまざまな店が軒を連ねた。

 1975(昭和50)年に発売され、ボロ市の名物でもある「代官餅」(あんこ・きなこ・からみの3種、各600円)は今年も盛況。スタッフによれば、14時の時点で「40分待ち」。例年「昼ごろには1時間半から2時間待ちの行列ができ、16時ごろには完売してしまう」とも。今年世田谷区に引っ越してきたという男性は「伝統を上手に活用し、地域を活性化できていると思う。来年も必ず来たい」と話していた。

 開催時間は9時~20時。最寄り駅は東急世田谷線「世田谷」駅と「上町」駅。

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