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下北沢のベンチャー企業が農業支援サービス「農業スタジアム!!」

上段の右上端が皆川さん。「農家と消費者がSNS上で仲良くなり、受け渡しの際には交流も弾んでいる」という

上段の右上端が皆川さん。「農家と消費者がSNS上で仲良くなり、受け渡しの際には交流も弾んでいる」という

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 下北沢にオフィスを構える「共感実装」(世田谷区北沢3、TEL 03-4570-0506)が昨年11月に始めた定期購入型農業支援サービス「農業スタジアム!!」が広がりを見せている。

家庭に届く野菜セット(昨年11月のもの)

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 フェイスブックを介して農家と消費者がコミュニティーを形成し、農家が作った野菜を直接消費者に届ける同サービス。現在参加している農家は5軒ほど、登録している消費者は約20人。消費者は気に入った農家と契約し、毎月段ボール1箱分の野菜(3,500円)を購入することができる。野菜の種類は農家の「おまかせ」(8~10種類ほど)。下北沢で定期的に開かれている「ママンカ市場」か郵送で受け取る。

 同社社長の皆川和揚さんはもともと金融関係の仕事をしており、「金融は数字に置き換わらないと結果として認められない。数字には表れない、共感やつながりに価値を見いだすサービスが作りたいと思った」と話す。「商品を売ることだけを考えると、どうしてもスペックや価格勝負になってしまい、小さい商店は勝負ができない。『このおっちゃんから買いたい』というような、もっと感情的な価値があってもいいのでは」。サービス名の「農業スタジアム!!」は、「サッカーのサポーターが応援するように、農業を応援したい」という気持ちから。

 サイト内では、農家が日々の畑の土作りや種まきの様子を投稿。先日は、イチゴ農家が顔をハチに刺されてしまった様子が写真付きで投稿され、それを心配する消費者からのコメントが付いていた。消費者から、届いた野菜で作った料理の写真が投稿されることも。農家からは「今まで自分が作ったものが実際に食べられている場面を見たことがなかったのでうれしい。消費者と仲良くなれると、とてもやりがいになる」という声が届いているという。

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