下北沢南口の古民家カフェ「モワカフェ」(世田谷区北沢2、TEL 03-3421-1488)で7月21日、「江戸文化体感プロジェクト EDO AID(江戸えーど!)」が開催された。
主催はヒルマ出版(新宿区)の総合プロデューサー蛭間勇介さんと駿河堂(川崎市)代表の漆畑美紀子さん。「日本が世界に誇る江戸文化をあらためて体感できるイベントを行いたい」と考えたことが開催のきっかけ。
イベントは同店の2階を貸し切り、30人限定で開催。浴衣での来場者も多く、年齢は20代~70代までさまざま。会場でたてられた煎茶や、ビュッフェ形式のランチ、スイーツを楽しみながら和やかに進行した。
メーンはカブキロックスのボーカルで江戸文化研究家の氏神一番さんのトークショーとライブ。氏神さんは「江戸の粋(いき)」について「粋について説明すること自体がもう粋ではなくてやぼになってしまう」と会場を笑わせながらも、粋を「きざ」「やぼ」などと対比しながら「何かに執着するのがやぼ。しないのが粋。粋な人は男でも女でも色気がある人」「江戸時代に好まれたのは粋。きざな人がモテるようになったのは明治以降から」「フランス料理は江戸の人からするとやぼな料理。江戸の人が考える粋な料理は、新鮮な物をそのままいただくこと」と分かりやすく解説した。イベントの終わりには、カブキロックスの「お江戸」を熱唱。来場者も手ぶりを合わせて楽しんでいた。
浴衣姿で来場していた女性客は「店の雰囲気も良く、とても楽しかった」、漆畑さんは「今後もいろいろな会場で、こういったイベントを行っていきたい」と話していた。