下北沢から三軒茶屋に伸びる茶沢通りにあった白いかばんの店「BLANC-FAON（ブランファン）」（世田谷区北沢1、TEL 03-3467-1107）が7月13日、池の上に移転した。

白を基調とした外観

　移転後の店舗面積は約10坪。2009年11月に茶沢通りにオープン。移転の理由についてオーナーの小林悟さんは「もう少し人通りの少ない、空気のきれいなところへ行きたかった」と話す。

　同店の特徴は、かばんの帆布や革にペンキを塗っていること。そのため、時間の経過とともにかばんの風合いが変わる。小林さんは「かばんも人と同じように、長く使えば使うほど、シワや染みができるもの。その変化を、自分の持ち味として愛してほしい」と話す。ペンキが?がれると、上から塗り直すサービスも行っているが、汚れや傷などを隠すのではなく生かすような塗り方を心がけているという。1つあたりの製造に約1週間かかり、現在の予約注文は3カ月待ちという。

　同店の商品は、「ペイントショルダー」（2万9,400円）や「うるしバッグ」（3万1,500円）、「キーケース」（8,400円）など。

　現在、かばんの製造からショップスタッフまで1人でこなしている小林さん。スタッフを雇い、教育に割く時間などを考えると「今のスタイルがちょうどいい」そうだ。今後について小林さんは「大きくするよりも、こそこそとかばんを作っていたい」と笑う。

　営業時間は13時～21時（日曜・祝日は20時まで）。定休日はブログで確認できる。