お笑い芸人でもあった映画監督松本卓也さんが、今までに映画祭などで受賞した短編作品ばかりを集めた上映会「’07もろ出し上映会」を6月28日、29日の2日間、下北沢のギャラリィトウキョウジョウ(世田谷区北沢2、TEL 03-3418-4007)で開催する。
松本監督は、コンビのお笑い芸人としてNHK「爆笑オンエアバトル」などに出演するなど、10年にわたり活動を続けてきた経験を持つ。2002年にコンビを解散し、映画監督に転向してからは、5年間で短長編合わせて22本の作品を製作。設定の面白さや、独特の間で注目され、特に短編では多くの映画祭でさまざまな賞を受けている。
今回上映されるのは5分から17分までの短編作品6本。作品のイメージによって「夏の旅」「青春デイズ」と2つのプログラムを組み、3作品ずつを続けて上映する。西東京映画祭で観客グランプリを受賞した「MABUI」、子どもが大人を誘拐するという変わった設定の「ひと夏のゆうかい」(黒澤明ショートフィルムフェス準グランプリ)、淡路島映画祭で審査員長の井筒監督が「ギャグが勉強になった」とコメントし特別賞を贈ったという「青春ダウジング」などの作品に加え、最新短編作品「ウェイト・ヘビー」も公開する。
松本監督は「長編はテーマに深く潜って作る。短編はむずかしく考えるよりも、設定自体を面白く、企画段階で錬って作る。断片を切り取ったものを映し出して、後の部分をお客さんに想像してもらうのが短編の楽しみ。いろいろなテーマで撮った作品が次々と上映されるので、味見するように楽しんでほしい。1本でもはまる作品に出会ってもらえれば作り手としては満足」と話している。
上映は、両日とも19時30分~と20時30分~の2回。チケットは、ブロック単券=1,000円(当日)、2ブロック通し券=1,500円(当日)。