下北沢南口の「ヴィレッジ・ヴァンガード下北沢店」(世田谷区北沢2、TEL 03-3460-6145)で2月18日、ゲーム名人の高橋名人のトークイベントが行われた。
テレビ番組「ゲームセンターCX」(フジテレビCS放送)の劇場版映画「ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック」の公開を記念して開かれた同イベント。同番組は、お笑いコンビ・よゐこの有野晋哉さん扮(ふん)する有野課長が難関レトロゲームの攻略にチャレンジする人気番組で、10年以上続いている。
同番組の放送開始当初からゲスト出演している高橋名人は「有野課長がシーティングゲーム『スターフォース』に挑戦するため、当時私が勤めていたハドソンに来社した。お互い人見知りで、会議室に一緒にいても何も話さなかった」と当時のエピソードを披露。番組が人気となった理由について、「あまりゲームがうまくない有野課長が何度も繰り返し挑戦して最後にクリアする。30~40代の方が『子どものとき自分もこうだったな』と思い出すのに、ちょうどいい腕前だと思う」と分析する。
イベントでは、映画の中で有野課長がチャレンジするゲーム「マイティボンジャック」に高橋名人が挑戦したり、早押し回数計測アプリ「VS RENDA」を使い高橋名人と観客がボタンの早押し対決を行ったりした。ファミコン全盛期、1秒間に16回ボタンを押す「16連射」という技で名をはせた高橋名人は10秒間に119回の連打を披露し、会場を盛り上げた。
イベント終了後の取材で、高橋名人は近況について、「最近は新しいCD『ファミソン8BIT』を作るためレコーディングしている」と明かした。「今年4月に発売されるXbox 360用ソフト『バレットソウル -インフィニットバースト-』は面白い。弾幕系シューティング(敵から発射される大量の弾の間を避けるシューティングゲーム)とは一線を画し、敵の倒しがいがあるゲーム。テレビゲームはただ遊ぶだけではなく、いろいろな人と話題をつなげてくれるツールとしてうまく使ってほしい」とも。
映画「ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック」は、2月22日から、新宿バルト9(新宿区)などで公開予定。