新代田のライブハウス「FEVER(フィーバー)」(世田谷区羽根木1、TEL 03-6304-7899)で5月26日、バーテンダーのカクテル・メーキングの技を競う「BARTENDERS’BALL(バーテンダーズボール)」のジャパン・ファイナルが行われた。
主催はアイリッシュ・ウイスキーのブランド「JAMESON(ジェムソン)」。カクテルレシピなどの選考を経て選ばれた6人のファイナリストが参加。今大会の優勝者は、7月2日にアイルランドのコークで行われる世界大会に日本代表として出場する。
大会ルールは、3人ずつステージに上がり、制限時間3分以内にオリジナルレシピの「JAMESON BACK」を3杯つくる。「JAMESON BACK」とは、2杯のドリンクの組み合わせで、1杯は専用のショットグラスに注がれたストレートのジェムソン、もう1杯はジェムソンとの相性を考えたミックスドリンク。2杯を少しずつ味わいながら体内でミックスさせるスタイルだという。審査は、ドリンクのテイスト、見た目、フレーバー、スタイル、パフォーマンスなどを総合的に判断する。審査員は、昨年の日本代表に選ばれた下北沢「BANANA MOON」(北沢2)のバーマネジャー大山烈さん、代々木公園「Fuglen Tokyo」(富ヶ谷1)バーマネジャーの野村空人さん、ジェムソンブランドマネジャーのクリスティアン・エルンストさん。
ファイナリストは、下北沢「DUKE CAPO」(北沢2)の海老原祐さん、同じく廣田孔明さん、下北沢「Mother」(代沢5)の山崎春奈さん、中野「WOOOM」(中野区中野5)の細川栄さん、高円寺「CAFE&BAR Light」(杉並区高円寺南4)の中村晋介さん、恵比寿「LIFE IS BEAUTIFL」(渋谷区恵比寿南2)の合田祐さん。審査の末、優勝は高円寺のバーテンダー中村さん、準優勝は下北沢のバーテンダー廣田さんに決定した。
中村さんが披露したオリジナルカクテルは「RPP(レットプラムパンチ)」。梅干しの漬け汁を使っているのが特徴。「日本らしさを出そうと思い、試行錯誤した結果、梅干しのすっぱさがジェムソンの甘さにぴったりだった」と中村さん。「いい緊張感がある大会だった。ただただ一生懸命にお酒をつくっただけなので、優勝できたことが信じられない」と振り返る。「ここまで来たら世界大会でも全力を尽くす」とも。中村さんはバーテンダー歴8年。地元立川などで修業した後、高円寺の「CAFE&BAR Light」を開いた。同店は今年5月で1周年を迎えたという。
日本で行われる「バーテンダーズボール」は今回で2回目。世界大会はこれまで5回開催されており、昨年の優勝者はイギリスのバーテンダーだった。