下北沢南口のライブハウス「下北沢Garden」(世田谷区北沢2、TEL 03-3410-3431)で9月10日、理系学部に通う学生による「Miss Rikei Contest(ミス理系コンテスト)2014」が開催された。主催は理系学部生が9割を占める学生団体「CURIE(キュリー)」。
理系のイメージアップを図るために開く同コンテストは今年で3回目。この日は、理系学部に通う女子大生5人が、自己PRや研究プレゼンテーション、理想の告白シチュエーションの実演や、理系に関するクイズなどで「ミス理系」の座を競い合った。
理系クイズでは「リチウムの炎色反応の色は何色か?」といった理系学部に通う学生ならではの問題が出題され、にぎわいを見せた。今年新たに導入された研究プレゼンテーションも、専門知識の披露だけにとどまらず観客を巻き込んだクイズなども出題され、会場の一体感を重視したコンテンツが中心となった。
ウェブでの事前投票と当日の観客による投票の結果、グランプリに選ばれたのは帝京大学に通う中島菫さん(医学部医学科5年)。特技であるヴォイス・パーカッションや、自ら作詞作曲を手がけたオリジナル曲を披露したほか、クイズでの正答率の高さでも注目を浴びた。
「普段は盛り上げ役に徹することが多く、身長も出演者のなかで一番小さいので、自分にグランプリは無理だと思っていた」と話す中島さん。理系学生に向けたメッセージとして、「理系に進む道は消極的な理由ではなく、何かやりたいことがあって選んでいるはずなので、こうした華やかな舞台に立つことだけを目標にせず、やりたいことをやっている自分にも誇りを持ってほしい」と話していた。
協賛企業のDHCによる特別賞を受賞したのは、日本大学に通う肥田佳菜子さん(歯学部歯学科4年)。自己PRでは幼少のころから習っているというバレエを披露した。
キュリー代表の真田理宏さんは「運営スタッフが器をつくり、その中で出演者と観客の皆さんが一体となるようなイベントができたと思う。ゼロからコンセプトを決めて形にする経験を学生のうちにできたのは貴重だった。今後、もっとキュリーのことを多くの人に知ってもらい、『ミス理系コンテスト』のステージに立ってみたいと思う人が増えたらうれしい」と期待を寄せる。