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下北沢のライブハウス「屋根裏」29年の歴史に幕へ-閉店理由は明かさず

入り口前に立つ山田店長。「志高く夢を持つバンドが、これからも増え続けてほしい」

入り口前に立つ山田店長。「志高く夢を持つバンドが、これからも増え続けてほしい」

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 下北沢南口のライブハウス「屋根裏」(世田谷区北沢2、TEL 03-3468-5282)が3月31日で閉店する。

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 同店は1986(昭和61)年8月にオープン。これまで、「thee michelle gun elephant」「ゆらゆら帝国」「Syrup16g」「Superfly」など多くの有名ミュージシャンを輩出し、若手アーティストの登竜門として親しまれてきた。山田純也店長も、11年前まで同店に出演していたバンドメンバーの一人。バンドを解散するタイミングで前任の店長に声を掛けられ、その後は同店に出演するアーティストを見守ってきた。

 これまでの下北沢の音楽シーンを振り返り「ライブハウスはたくさんできたが、若いアーティストがその中で切磋琢磨(せっさたくま)している構図は、良くも悪くも昔から変わっていない。これほどライブハウスが密集している地域はほかにあまりないと思うし、音楽や芸術の文化が古くから根付いている街として、インディーズシーンをけん引してきたはず」と山田店長。

 1月末に閉店を発表してからは反響が大きく、「Hi-STANDARD」の難波章浩さんをはじめ、多くのアーティストから「古巣の屋根裏でライブを行いたい」という声が上がったという。同店の元店長で、現在は下北沢のライブハウス「CLUB Que(クラブキュー)」(北沢2)の店長を務める二位徳裕(にいなるひろ)さんも、「CLUB Que企画を『屋根裏』でやろう」と提案。下北沢のライブハウスをまたいだ企画も進めている。

 閉店の理由については明かさなかったが、これまでの来場客に伝えたいことについて「屋根裏に限ったことではないが、最近は、無名でも面白いバンドやアーティストが増えてきている。1日5~6バンド出演するときでも、目当てのバンドだけを見に来るのではなく、ライブハウスという空気の中で新しく好きなバンドを見つけてもらいたいし、応援してほしい」とも。

 閉店までは通常通りライブやイベントを行う。3月30日、31日は閉店に向けたイベントを予定。

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