宮の坂に5月3日、和菓子店「まほろ堂蒼月」(世田谷区宮坂1、TEL 03-6320-4898)がオープンした。
店舗面積は14坪(売り場は約5坪)。自由が丘の老舗和菓子店などで18年間修業した店主の山岸史門さんが、自身のアイデアを和菓子作りに生かすため独立し開業した。店内には4席の喫茶スペースを設け、静岡産のお茶をサービスする。
風味を増すために油を使わず少量のバターで焼く「どら焼き」(195円)、青エンドウ豆を使う「青豆大福」(173円)、餅入りの「最中」(141円)、宮崎の農家から直接仕入れた糖度の高いサツマイモを使う「芋ようかん」(216円)などのオリジナル和菓子を販売するほか、事前予約で「赤飯」(1,944円~)も販売する。
三軒茶屋に生まれ育った山岸さんにとって世田谷線沿線は「幼いころから慣れ親しんだ、落ち着ける場所」という。複数の候補の中から、のんびりと走る電車を眺めて仕事ができる場所を選び出店した。店頭の貼り紙やSNS以外には告知を行わなかったが、オープン早々に地元の高齢者を中心とした行列ができた。
「宮の坂周辺には商店が少ないということもあり、オープンを喜んでくれるお客さまが多い」。今後は喫茶スペースの席数を増やし、コーヒーや抹茶などドリンクメニューも充実させていく予定という。
営業時間は9時~19時。月曜定休。