下北沢南口の豚料理店「空飛ぶこぶたや」(世田谷区北沢2、TEL 03-6751-0303)で現在、写真家若居幸子さんの写真展が開催されている。
若居さんは15年前に一眼レフを購入してから風景写真を始め、さまざまな写真を撮り続けてきた。個展の開催は今回が初めて。同展では「よい電線です。」と題し、都内を中心に北は福島、南は長崎まで、電線を撮ったモノクロ写真のみを展示。6月のグループ展で展示した作品のほか、新たに下北沢の電線も撮り下ろしている。
個展を開くことになったきっかけは、6月のグループ展に、以前から付き合いがあった「空飛ぶこぶたや」の店長・長尾大さんが来場し、作品に共感したこと。同店ではこれまでもミニライブなどのイベントを開催していたが、写真展は初となる。
モノクロ写真のみを展示する理由について、「カラーもモノクロも撮影はするが、色が入ると天候などに写真が左右される。例えば夕焼けの電線だったらそれだけで感傷的な画になるだろうし、そういった情報は抜きにして、単純に構図などを楽しんでもらいたいと思った」と若居さん。
来場客の反応については「近くに住む人が看板を見て来店してくれたこともあったし、この店自体、今回の個展がきっかけで初めて入ったという人もいた。店も魅力的なので、ぜひ気軽に遊びに来てほしい」と話す。展示作品はA2サイズ(1万円)、A3サイズ(7,000円)で販売する。
入場料無料(ワンドリンクオーダー制)。営業時間は、火曜~土曜=17時30分~翌2時、日曜=12時~翌2時。月曜定休。8月23日まで。最終日にはシンガー・ソングライターのQoonieさんのライブも開催する。