下北沢の小劇場「劇」(世田谷区北沢2、TEL 03-3466-0020)で9月24日、「第18回 笑福亭福笑独演会~おもろい落語を聞きなはれ~」が行われる。
笑福亭福笑さんは昭和24年、大阪生まれ。19歳で六代目笑福亭松鶴門下に入門。活動の拠点は大阪だが、東京でも14年前から独演会を行っている。下北沢での公演は今年が初めて。これまでは渋谷・池袋・中野などの劇場で数年ずつ公演を行ってきた。東京公演で行った演目は、創作落語が23本、古典落語が11本。過去17回の公演中、演目に重複のないことが特徴で、今回も新たに古典落語から「江戸荒物」、創作落語として「絶体絶命」を行う。ゲストは講釈師の神田茜さん、三遊亭円丈門下の三遊亭天どんさん。
過去に行われた創作落語はタクシー運転手と暴力団組員とのやり取りを描いた「狼の挽歌」や、神社と寺のいがみ合いが火炎瓶を投げ合う全面戦争に発展する「宗教ウォーズ」など。
同会を企画・制作する「落語王」(中野区)プロデューサーの渡辺敏正さんは「福笑さんの芸風は過激でナンセンスでありながら緻密に作られた創作落語。下北沢に劇場を移すことで、特に創作落語のうけを期待している」と話す。
14時開演。前売り3,000円ほか。