劇団ナイロン100℃が創立25周年を迎える2018年に本公演を2作品上演し、その第1弾を下北沢の本多劇場(北沢2)からスタートすることが11月10日、発表された。
「百年の秘密」初演時(2012年)舞台写真(撮影:引地信彦)
ナイロン100℃は、ロックバンド「有頂天」として音楽活動をしていたケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)さんが1985(昭和60)年から1992年にかけて結成していた「劇団健康」の流れをくみ、1993年に旗揚げした劇団。ナンセンスギャグを軸にしながら、ミュージカルや物語に主体を置いた作品など、多彩なスタイルの作品を上演し続けている。主催のKERAさんが監督として映画にも進出するとともに、犬山イヌコさん、みのすけさん、峯村リエさん、三宅弘城さんなど映画やドラマに多数出演する俳優陣も多い。
2018年の本公演は、「百年の秘密」と「睾丸(こうがん)」(仮題)の2作品を予定。「百年の秘密」は2012年に初演され、半世紀に渡る家族の物語を描いて好評を得たという作品。「睾丸」は連合赤軍の内ゲバ事件に材を得た新作群像劇となる予定という。両公演を通してナイロン100℃のメンバーが一堂に会するとともに、前者では萩原聖人さんや山西惇さん、後者では坂井真紀さんや安井順平さんといった実力派俳優が客演する。
KERAさんは25周年と2公演について「ずっと一緒に創作してくれた劇団員、支えてくれたスタッフと客演陣、そしてこんなに安定しない作風と身勝手な態度を見捨てずにいてくれた観客の皆さまに謝意を」とコメントしている。
「百年の秘密」は4月に下北沢本多劇場公演を皮切りに、兵庫、愛知、長野でも公演予定。「睾丸」は7月に池袋の東京芸術劇場シアターウエスト他で上演予定。問い合わせはキューブ(TEL 03-5485-2252)まで。