都内屈指の梅の名所「羽根木公園」(世田谷区代田4)の「せたがや梅まつり」中止を受けて現在、祭りの実行委員会が次の開催へ向けたPR動画をホームページで公開している。
「せたがや梅まつり」は、毎年、公園内の約650本の梅の花が見頃を迎える2月に開催。1978(昭和53)年から40年以上続く地域の行事で、約3週間の開催期間に40万人ほどの来場がある。今年は新型コロナウイルス感染防止のため、昨年に続いて中止が決まっている。
中止を受け、地域の人などで作る「せたがや梅まつり実行委員会」が祭りの魅力を紹介する動画を制作。1月14日から世田谷区のユーチューブ公式チャンネルや「せたがや梅まつり」の公式ホームページで公開している。
動画では、区の無形民俗文化財に指定されている伝統の餅つきや、区内の著名な俳人による俳句講習会、抹茶の茶席や地域の小学生による和太鼓の演奏など、祭りで行われている催しを紹介している。
実行委員会の齋田孝実行委員長は「梅まつりは残念ながら中止だが、梅の花は今年も素晴らしい花を咲かせてくれると思う。私たちもコロナに負けず、来年はこれまで以上に素晴らしい梅まつりを開き、梅の花に応えたい」と話す。