ブックデザイナー鈴木成一さんのデビュー40周年を記念した展示「鈴木成一書店」が12月5日から、下北沢の商業施設「BONUS TRACK」(世田谷区代田2)で開催される。
鈴木さんはこれまで40年にわたり、1万5000冊をデザインしてきた。今回の展示では、この中から約1万冊を展示し、販売する。鈴木さん自身が店頭に立つ日も予定している。
プレイベントとして、作家の恩田陸さんと「蜜蜂と遠雷」などを鈴木さんと共に担当した幻冬舎の編集者、志儀保博さんとの鼎談(ていだん)などのトークイベントが開催された。今後も、12月5日に作家の西加奈子さんと、12月12日に作家・演出家の鴻上尚史さんとの対談を予定。鴻上さんとのイベントでは、鈴木さんが過去にデザインした鴻上さん主宰の劇団「第三舞台」の初期ポスターも展示する。
企画を担当した「本屋B&B」(所在地)店長の伊藤淳さんは「おそらく鈴木さんのデザインした本を見たことない人はいないぐらい、鈴木さんは日本のエディトリアルデザイン、そして出版界に大きな足跡を残している装丁界の巨人。そんな鈴木さんの仕事の質と量に圧倒されながら、実際に本も手に取ってほしい」と来場を呼びかける。同店では今回の展示に合わせて作られた書籍「鈴木成一と本をつくる」を限定販売する。
開催時間は11時~21時(最終日は18時まで)。入場無料。各トークイベントの料金は、配信=1,650円、来店=2,750円。12月14日まで。