仏小劇場で大ヒットした名作「タンゴにのせて」、下北沢で再演へ

2005年の初演より。熟達した演技で観客を魅了する。

2005年の初演より。熟達した演技で観客を魅了する。

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 演劇ユニット「パニック・シアター」は2月22日より、下北沢の劇場「楽園」(世田谷区北沢2、TEL 03-3466-0903)で3人芝居「タンゴにのせて」を上演する。

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 同作品は、2005年にフランス・パリで初上演され、フランスの小劇場でロングラン公演を続けた人気舞台の和訳劇。フランス・ブルターニュ地方の海辺にあるカフェを舞台に、年老いた父と息子、その妻の3人が織りなす人間模様を描く。老いや不倫、離婚、愛する人との死別など人生の苦難をテーマにしながらも、ユーモアのセンスが光る物語が展開。出演は、文学座のベテラン俳優川辺久造さん、声優としても活躍する田村連さん、パニック・シアター主宰の中村まり子さん。中村さんの父は文学座創立メンバーの俳優中村伸郎さん。自身も三島由紀夫さんが主宰した劇団「浪曼劇場」で経験を積んだ。1980年より「小劇場に大人の観客を」というコンセプトのもとに同ユニットを立ち上げ、活動を続けている。

 この戯曲を手がけたイザベル・ドゥ・トレドさんは同年フランス劇作家協会新人賞を受賞、モリエール作品賞にもノミネートされるなど評判となった。パリでこの公演を見た中村さんが制作者に直接交渉し、戯曲を日本語に翻訳。2006年10月下北沢「劇」小劇場で初めての日本公演を行った。5日間行われた公演は満員となり再演を望む声が多かったため、今回17日間にわたる再公演が決まったという。

 開演時間は、15時(水曜・土曜・日曜)、19時30分。料金は、一般=3,500円、学生=2,500円。下北沢演劇祭参加作品。3月9日まで。

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