下北沢で大小5つの劇場を経営する本多劇場グループの劇場「ザ・スズナリ」(世田谷区北沢1、TEL 03-3469-0511)が今年3月で開場25周年を迎えたことを記念した記念公演が行われた。
記念公演は劇団「燐光群」のオリジナル作品「チェックポイント黒点島」で、11月4日から12月3日まで上演される。劇団のメンバーに加え、女優・タレントの竹下景子さんと渡辺美佐子さんも出演。
11月7、13、14、16日の本公演後には今回の作品の作・演出を手掛ける坂手洋二さんが同劇場にゆかりの深いゲストたちを迎えトークイベントも行われた。坂手さんはスズナリが開場した1981年に劇団「転位21」の公演にスタッフとして参加して以来、現在まで劇場と深く関わり続けている。スズナリの生き証人としてさまざまなエピソードを語った。
劇場のロビーでは公演期間中、展示も行われている。開場から記念公演までのちらし約900枚が壁や天井にまで隙間なく貼られた光景は圧巻。劇場の歩みを視覚で実感できる。同劇場スタッフは「この劇場の壁や柱には、今まで公演した演劇人たちの情熱や心意気がしみ込んでいる。この劇場は生きている。これからも一緒に成長できたら」と話している。
当日券は、開演1時間前より劇場窓口で発売し、30分前より入場できる。半券かチケットがあればアフタートークと展示見学も可能。前売り=4,500円、当日=4,800円ほか。問い合わせはグッドフェローズ(TEL 03-3426-6294)まで。