下北沢の短編専門映画館「トリウッド」(世田谷区代沢5、TEL 03-3414-0433)で4月12日より、東京造形大学の現役学生と卒業生グループによって制作された映画群「REAL FICTION~現実の傍らにある映画~」が上映されている。
同映画群は2007年に行われた同大学の学外上映会で、ゲストとして参加していた映画監督伊藤憲さんの目にとまり、伊藤さんが同館代表の大槻さんに紹介したことがきっかけで上映が決まった。同館では、「ヒネモステ」「東京23」「Realfiction」「くらげ」の4作品と、特別プログラムの3作品を上映する。
物語はそれぞれ、サブタイトルにある「現実のかたわらにある映画」をテーマとして作られた。東京に暮らし、模索し続ける若者の姿などを通して、現代社会で今を生きてゆくために20代の若者が見つめた世界を描いている。撮影・キャスト・脚本・録音などはすべて学生と卒業生が手がけ、パンフレットなどの作成も同館協力のもと、学生主体で行われた。
東京造形大学卒業生であり、うち4作品の撮影を手がける柏田洋平さんは「授業の一環で公開する映画ではなくお金を払って見に来てもらうので、お客様にどのように何を伝えたらいいかが難しかった。普遍的なテーマを扱っているので、見てもらえれば心に届く、人生を左右する可能性を持つ映画だと思う。気持ちの中にしまいこんで家に持ち帰ってもらいたい」と話している。
上映時間は14時30分~、16時30分~、20時~の3回に加え、特別プログラムは12時30分~。料金は、一般1,000円など。火曜休館。5月2日まで。