「鼻水」をキーワードにユニークな活動を続ける人形作家の久野昌一さんが12月12日~17日、ギャラリーGeki(世田谷区北沢2、TEL 03-3466-0020)で個展「鼻水幻想」を催した。
久野さんは、1997年頃から約10年に渡って独自の活動を続けている人形作家。「鼻水」や「鼻血」をモチーフにしたシュールな作風が人気だ。作品がテレビ番組で紹介されたこともあり、「はなみずギャラリー」と題された自身のホームページで作品を展示している。
久野さんが個展を開催するのは4年ぶり3回目で、今回は新作約15作品を出展した。いずれも赤粉粘土や樹脂粘土などで創られた人形で、大きさは20センチほどのものが中心。表情豊かな女の子や、うさぎ、かたつむりなどの人形と、「鼻水」や「鼻血」のコラボレーションが久野さんならではの世界が繰り広げられる。今回は「今までとは違うエロティックな鼻水も楽しんでほしい」とか。
会場では、オリジナルグッズの販売も行い、直径約3センチの顔形作品「はなみずマグネット(300円)」や「鼻血うさぎバッチ(500円)なども人気を集めた。
鼻水をテーマに創作活動を続けることに関して久野さんは「特に深い意味はない。深い芸術作品というよりも、もっとシュールで笑える作品が創りたい。肩の力を抜いて楽しんでもらえたら」と話している。今後も定期的に個展の開催を予定しているという。