下北沢西口の通称「エルジ通り」で現在、計16店舗が参加する「Christmas Festa」が行われている。
エルジ通りは、下北沢駅西口の鎌倉通りからのびるL字型をした路地。カフェや古着店、雑貨店などが並び、表通りから一歩入った路地ながら、訪れる買い物客は多い。エルジ通りの通称は、「チャカティカ食堂」(世田谷区北沢2)の店主が命名。昨年、同通り沿いの同店と「esCafe/Dining」、「SECOND HOUSE」の3店舗で合同イベントを行ったことがきっかけだったという。その後、同通りに面するギャラリー「おばあちゃんち」オーナーの長男である清水裕一朗さんや、その幼なじみの井上万紀仁さんが中心となり、今回のイベントを企画した。清水さんは「幼いころから暮らしている街で、どんな人が働いているのかを知らないことに違和感を感じていた。店同士の交流を深めたいという思いがあった」と話す。
12月7日までの期間中、参加する店舗の多くで特典サービスやセールを行う。「会計時、じゃんけんで買ったら500円分の商品券プレゼント」(古着店「MAMMOTH JUMP」)、「チラシ持参でデザート一品サービス」(「もつ鍋DiningN」)など、それぞれの個性を打ち出す。また、店頭にランタンを置き一体感を演出するほか、通りの中央付近にある木にクリスマスツリー風の飾り付けも。6日・7日には、下北沢周辺で活動するバンドのライブや、絵本作家による紙芝居も行う。
清水さんは「以前は若い人が中心だったが、最近は家族連れも増えるなど、『エルジ通り』にも変化がある。準備は大変だったが、これからもこうした企画を通して、地域の治安と活性化に貢献していければ」と話す。