独特なキャラクターで幅広い世代からに人気を集める俳優・映画監督の竹中直人さんがプロデュースする舞台「竹中直人の匙かげん2『そう。』」が下北沢本多劇場(世田谷区北沢2、TEL 03-3468-0030)で上演されている。
同名の舞台は今回で2回目。竹中さんは主役と演出の2大役をこなす。共演は、癒し系で人気の井川遥さん、「ふぞろいの林檎たち」などでおなじみの高橋ひとみさん、三谷幸喜さんの作品などに出演の多い田口浩正さんや歌手の坂本美雨さんなど。
竹中さんは1990年より脚本家の岩松了さんと「竹中直人の会」というプロデュースユニットを組み年1回のペースで公演を続けてきたが、2004年に行った前回公演よりこれを「竹中直人の匙かげん」と改めた。「竹中直人の会」では、1990年から2002年まで、全9作品すべての作・演出を脚本家の岩松了さんが担当。しかしこの「匙かげん」では、竹中さんがこれは!と思う作家を公演ごとにチョイスしているのが特徴。
今回は「ダウタウンのごっつええ感じ」や「ダウンタウンDX」のトスポの声などで知られる放送作家・倉本美津留さんが脚本を担当した。芝居の脚本を書くのは今回が初めてだという。この舞台でしか観ることのできない異色の顔合わせに注目が集まる。
竹中さんは「いかに役者が楽しくやれるかを考えたら『匙かげん』という言葉が出てきた。本多劇場は格好つけてない感じがして、とても居心地がいい。ここより大きなところでやりたいとは思わない。結局ここが1番」と話している。
月~土曜=19時開演、日曜=14時開演。20日、23日のみ14時・19時の2回公演。前売り=6,300円、当日=6,800円。上演時間は2時間35分。12月24日まで。