下北沢の短編映画館で高校生グループ制作の作品を上映

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 高校生グループによって制作された映画「虹色★ロケット」が2007年1月4日より、短編映画館・下北沢トリウッド(世田谷区代沢5、TEL 03-3414-0433)で上映される。

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 同作品は2005年冬、千葉県立幕張総合高校(千葉市美浜区)の高校3年生だった伊藤峻太さんを中心とする同級生15人で発足した学生アートグループ「芸術家族ラチメリア・カルムナエ」によって作られた道徳映画。「ありがちな道徳ビデオでは生徒が興味を示さない。だったら生徒が制作した映画を見せてはどうか?」という生徒指導教諭の提案で、当時は全校生徒に生徒指導の一環として見せる予定で制作されたものだったという。

 物語は不思議な転校生「ユカ」を中心に、薬物依存やイジメ、恋人の死、自殺未遂などさまざまな過去を生きてきた7人の仲間たちがそれぞれの「生」を見つめるという内容。「命」というテーマをストレートに伝えながらも高校生らしいユーモアや、柔軟な発想が多分に盛り込まれている。出演者・撮影などはもちろんのこと、パンフレット、イラストレーション、主題歌の作詞・作曲まですべて彼ら自身によって手がけられた。

 同作品は2006年8月に行われた高校生のための映画コンクール「映画甲子園」に応募。74分の長編が60分という規定を越えてしまったため選考からは漏れたが、審査員の一人だった同館代表の大槻貴宏さんは「これを高校生が作ったのか!という衝撃を受けた」と彼らの作品を絶賛。その後、監督を務めた伊藤さんが同館へ直接売り込みを行ったことから今回の上映が決まったという。

同館広報の大川さんは「みんなが共感できる、ストレートだけど嫌味じゃない物語。この感覚は高校生ならでは」と話している。高校卒業後、メンバーはそれぞれの道に進んだが、現在も同グループの活動は続けており、次回作の構想も進んでいるという。料金は、一般=1,000円、高校生=700円。

虹色★ロケット公式ブログ

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