イラストレーター、女優、ニットデザイン、舞台芸術など多数の肩書きを持ち、自らを「なんでも屋」と称する、のぎすみこさんは、「ギャラリィ トウキョウ ジョウ」(世田谷区北沢2、TEL 03-3418-4007)で「そこからこぼれてくるひかり-てのひら」展を開催している。
のぎさんは1995年「27人の二人」展で美術の世界へ足を踏み入れ、平面や立体のインスタレーションや着ぐるみを着たパフォーマンスなど形にとらわれない作品を発表。2001年に発表した「おっぱいマフラー」はワコールの公募で入選し、海外メディアにも取り上げられるなど話題を呼んだ。
今年で5回目となる個展は、タイトル通り「ひかり」がテーマ。今回は平面4点と立体1点のインスタレーションを展示する。以前の作品に新しい要素を足したり、新しいものを作ったりしながらストーリー性をもたせるのが作品の特徴。のぎさんは「10月に行われた個展が混沌としたダークなものだったので、今回はそこから脱皮して希望の光が見えてきた様子を描いた」という。会場では、オリジナルTシャツや直筆イラスト入りキャップ、今回の展示のために描き下ろした作品(各3,500円)なども販売している。
今回の個展についてのぎさんは「特に大人の方に見に来てほしい。社会に埋もれて忘れていた自分の感覚をほじくり出して、沢山感じたり考えたりしてもらえれば」と話している。今後は海外での個展も目標にして活動を続けていくという。入場無料。開催は27日まで。