今年も、下北沢を含む世田谷区全域で「打ち水大作戦2006」が開催される。
「打ち水」とは、夏の炎天下に風呂の残り水などを熱くなったアスファルトや家屋にかけ、蒸発する水の気化熱を利用し気温を下げていく、昔ながらの生活の知恵。この打ち水がヒートアイランド現象対策の一つとして注目されるようになったのは、江戸東京開府400年記念事業として東京都下各所で開催された「大江戸打ち水大作戦」(2003年7月~8月)がきっかけ。このイベントが各メディアで紹介されて以降、夏の風物イベントとして都下各所で催されている。
打ち水を「毎日続ける」ことが夏を涼しく快適に過ごすポイントで、8月5日・6日に行われる「世田谷区民まつり」を始め、世田谷区の様々なイベントでアピールを行うことで区民に継続を促していく作戦。研究者の予測によると東京都民100万人が打ち水を実行すると気温が2度下がると言われている。
7月17日にはプレイベントとして、世田谷区立松丘小学校の校庭で子供たちによる打ち水が行われた。あいにく当日は雨天となったが、子どもたちは楽しそうに水を撒いていた。「外で水を撒く機会なんて、最近なかったから。涼しいだけじゃなく良いストレス発散にもなる」と、息子と参加した父親は話していた。
世田谷区では、特に温度が上がると予想される8月1日~6日の期間をさらに「打ち水週間」と呼び、区民に積極的な参加を呼びかけている。