下北沢駅南口の「TSUTAYA下北沢店」(世田谷区北沢2 TEL03-5481-3071)が1月23日で閉店する。
今回の閉店は、現在下北沢駅の地下化工事を進めている小田急線の駅改良工事と駅前再開発計画に伴い、小田急電鉄が所有するビルの取り壊し(予定)に伴うもの。同ビル内で営業する「ドトールコーヒー」、ベーカリーショップ「HOKUO」も同24日ですべて閉店する。
同店は1992年より現在の場所にオープン、以来15年に渡り営業してきた。南口駅前広場を見下ろせる好立地のため、駅を利用する通勤・通学の途中に立ち寄る客が多いという。また、待ち合わせのランドマークとしても利用され、土曜・日曜になるとビル前はたくさんの人でごった返した。映画作品の陳列方法も、他店舗がジャンル別を基本にしているのに対し、同店では国別や監督別、さらには「カルト映画コーナー」を常設。コアな映画ファン向けの品揃えと探しやすさを追求していたという。
店長代理の本望さんは「この店からは街の雰囲気の移り変わりがよく見えた。ギターを抱えて来店したり、効果音のCDを大量に借りて行く演劇関係の方もしばしば。以前に比べて強烈な路上パフォーマーが減った一方で、駅前再開発反対の署名運動や座り込みをしている人をよく見かけるようになった」と話している。
営業時間は10時から深夜3時まで。閉店セールでは、新作を含めレンタル商品が全品半額になる(20日まで)ほか、物販も全品30%割り引く(23日まで)。