恒例「しもきた天狗まつり」始まる-前夜祭で練り歩き、飲食店で豆まきも

「酒ト飯イイダ」(北沢2)に出没した烏天狗ご一行

「酒ト飯イイダ」(北沢2)に出没した烏天狗ご一行

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 毎年恒例となった下北沢名物「第78回しもきた天狗まつり」が1月29日、始まった。

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 下北沢北口の「大雄山真龍寺」(世田谷区北沢2)の節分会に合わせて開催される同祭。明治初期に原湛山和尚が邪気を払うために巡行したことが始まりといわれ、代々「下北沢の節分祭」として受け継がれてきた。今年で78年目を迎える。

 今年は前夜祭として、29日に「烏天狗道中前夜露払い」の儀を開催。19時ごろから烏天狗や、山伏の法螺貝(ほらがい)・天狗太鼓を持ったお付きの者が一番街商店街振興組合を出発。一番街商店街を練り歩き、飲食店などにも出没した。店内で豆まきを行った後に福豆を配布。焼き鳥店「駅」(北沢2)の店内にたまたま居合わせた利用客の諸橋さんは「大雄山真龍寺の前はいつも通っていたが、ちゃんと天狗道中を見たのは初めて。びっくりしたが、ご利益がありそうでラッキーだった」と話す。

 前夜祭で夜間に練り歩きが行われたのは今回が初めて。実行委員の大木さんは「天下一天狗道中は毎年昼間から夕方にしか開催されないので、夜間営業の店や客も参加できればと考えた」と話す。

 開催は31日まで。30日14時からは下北沢道了尊を出発点とし、メーンイベントの「天下一天狗道中」が行われる。大天狗・烏天狗のほか、山伏・福男・福女、総勢100人が商店街を練り歩き、福豆をまきながら厄払いの巡行を行う。豆をまく際には「鬼は外」とは言わず、「福は内」と3回唱える。これは「福は充満することで鬼はおのずと退散する」という宗派の考え方から。下北沢道了尊へ帰山した後は、豆まきや福引抽選会も行う。

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