プレスリリース

【日本橋高島屋】創作一途の画業から生み出された、初期作品から襖絵など晩年の力作まで。2025年7月30日(水)から8月18日(月)まで、『生誕100年記念 小泉淳作展』開催。

リリース発行企業:株式会社高島屋

情報提供:

生誕100年記念 小泉淳作展
<会期>2025年7月30日(水)→ 8月18日(月)
<会場>日本橋高島屋S.C. 本館8階 ホール



 日本橋高島屋S.C.では、2025年7月30日(水)から8月18日(月)までの20日間、小泉淳作画伯の生誕100年を記念し、その画業を回顧する展覧会「生誕100年記念 小泉淳作展」を開催いたします。
 
 小泉淳作(こいずみ・じゅんさく、1924~2012)は政治家、美術収集家として知られる小泉策太郎の七男として鎌倉に生まれ、87歳で亡くなるまで創作一途の生涯を送りました。
 日本画家としての歩みは、戦時中1943年の東京美術学校日本画科入学に始まり、戦後、山本丘人に師事し、在野の日本画団体などに出品し注目されました。
 ルオーなど西洋海外の影響を受けた質実な画風を示し、人物像や風景画は画業の初期から力量の確かさを物語っています。その後、中国唐宗絵画の魅力を知り、50歳を過ぎた頃から、水墨画の世界に没入し、自然の「気」をとらえたリアリズムに徹した作品を多数発表します。山種美術館賞展で優秀賞を受賞した1977年前後から、個展を中心に作品を発表するようになり、画壇と距離を置いた姿勢から孤高の画家と評されました。
 
 本展では、小泉画伯の初期から晩年までの創作の歩みを、代表作を網羅した47点の作品で振り返り、2010年に完成させた東大寺本坊の襖絵など、現地でも滅多にみることのできない作品もご覧いただけます。古典に深く参入して、その中から自分なりのスタイルを模索し、自然の美しさや存在の神秘を描き続けた画伯の画業の全貌を紹介いたします。

詳細を見る

【展示構成】

1.初期の作品
 小泉画伯は、従軍体験を経て戦後の1948年に東京美術学校に復学し、再び山本丘人に師事しました。卒業後に在野の日本画団体「新制作協会」やその後の「創画会」に、《顔》の連作や群像構成した作品で入選を果たします。岩絵具を塗っては洗い、また塗りながら表現を深めたこれらの作品は、ルオーやビュッフェなど西洋近代や現代絵画の影響を受けた質実な作風を示すと同時に、小泉画伯の無頼の精神を知ることができる優れた作品です。

 顔 1958年制作

 鎌倉風景 1975年制作


2.水墨山水画
 1980年代から水墨だけによる自然の風景に挑戦してきた小泉画伯は、90年代になると東北や北陸の名山として名高い磐梯山や白山の山容を正面から堂々と描き、主に個展でも発表しました。現地に何度も通って烈風の中で写生にあたった実感によって、名山のもつ霊性が直截に表現されています。

 白山残照 1997年制作


3.花卉画
 小泉画伯は50歳を過ぎた頃から中国宗元時代の院体画に出会い、その研究を反映した花卉図を晩年まで発表しています。中国古典絵画に深く参入して、その中から自分なりのスタイルを模索し、自然の美しさや存在の神秘お描き続けました。花や蔬菜の存在を支える周囲の濃密な空気まで感じさせる作品は、深くしみじみと鑑賞者の心をいつまでも照らします。

 蓮花 1986年制作

 蕪 2003年制作


4.平城遷都1300年光明皇后1250年御遠忌 東大寺本坊襖絵 
 2006年に奈良・東大寺の聖武天皇1250年遠忌記念事業の一環として制作した《聖武天皇・光明皇后御影》対幅の後、2010年には同寺本坊の襖絵40面を完成させました。本展では、襖絵40面のうち、《蓮池(16面)》《しだれ桜(4面)》《吉野の桜(4面)》《鳳凰(4面)》の28面を展観いたします。

 蓮池(左隻) 2010年制作(部分) 東大寺蔵


 しだれ桜 2010年制作 東大寺蔵


【開催概要】

■展覧会名:生誕100年記念 小泉淳作展
■会期:2025年7月30日(水)~8月18日(月)会期中無休
■入場時間:午前10時30分~午後7時(午後7時30分閉場)
      ※最終日は午後5時30分まで(午後6時閉場)
■ 会場:日本橋高島屋S.C. 本館8階 ホール
■ 入場料:一般 1,200円(1,000円)、大学・高校生 1,000円(800円)、中学生以下無料
       ※()内は前売り料金
■ 主催:日本経済新聞社
■ 特別協力:大本山 東大寺
■ 企画協力:一番星画廊、ギャラリー空の間
■ 協賛:横河電機
■ 特設サイト:https://www.takashimaya.co.jp/store/special/koizumijunsaku/


<お問い合わせ先> 日本橋高島屋 TEL:03-3211-4111(代表)

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