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新代田にカレー専門店「ピピカレー」-福岡から移転、常連客の後押しで

「ピピカレー」(880円)。カレーはすべてサラダがセットでつく

「ピピカレー」(880円)。カレーはすべてサラダがセットでつく

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 新代田に12 月1日、カレー専門店「PP curry(ピピカレー)」(世田谷区代田5、TEL 03-6805-4419)が福岡から移転オープンした。

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 同店のオープンは12年前。福岡の九州大学キャンパス近くで営業していたが、東京に就職した常連客の元学生らが「東京にも店を出してほしい」と熱望。常連客らの出資を受ける形で移転した。店舗面積は11坪。席数はテーブル12席、カウンター8席。

 店主の佐藤勝也さんは50歳。佐藤さんは「生まれも育ちも福岡。移転の提案を受けたときは、そんなことできんと思ったが、熱意に動かされてしまった」と話す。店名の「PP」は、「People to People」の意味。「こうして店を続けられるのも、たくさんの人の支えがあったから。カレー店の枠を超えて、人と人がつながるような店にしたい」と佐藤さん。

 メーンとなるメニューは、フルーツの甘みを隠し味に取り入れた濃厚なルーの上に日替わりの野菜各種をのせた「ピピカレー」(880円)。このほか、ゆで鶏をトッピングした「チキンカレー」(950円)、ひき肉をベースにしたルーをタコライス風にアレンジした「タコカレー」(950円)、ゆでたパスタの上にルーをかけ、生卵をトッピングした「カレースパゲッティ」(880円)など。ルーは鶏から煮出した専用のスープで割りながら自分で濃さを調整する。付け合わせには、ラッキョウ、福神漬けに加え、自由に辛さを調節できるよう辛味スパイスも用意する。

 佐藤さんは大学卒業後、喫茶店やバーなど数々の飲食店を経験した後、同店を開いた。佐藤さんは「店を始めてすぐにカレーの奥深さに気付いた。カレーは誰でも簡単に作ることができるが、専門店としては特別な味を提供しないといけない。研究を重ねていくうちに今の味になった」と振り返る。今後について、「福岡時代の常連客は変わらぬ味を求めてやって来る。ベースとなっている基本の味はそのままに、東京の人にも受け入れてもらえるよう、日々研究を重ねて味に深みを加えていきたい」とも。

 営業時間は11時30分~22時。

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