東日本大地震により電力不足が懸念されることから、下北沢の街でも節電の動きが広がっている。
翌日の12日は買い物客の姿がまばらだった下北沢。13日には通常の休日と同じくらいの人出となり、通常営業通りの営業を行う店が多かった。
13日に節電を呼びかけるポスターを下北沢の店舗に配布したのは、広告代理店勤務の大塚さんら3人。3人は下北沢近郊のシェアハウスに暮らしているといい、有志でポスターの配布を始めた。「初めは下北沢オリジナルの節電ポスターを作成しようと考えたが、日没まで時間がなかったので、ネット上からプリントアウトできるものを配布した」(大塚さん)。
肉巻き専門店「ニックンロール」(世田谷区北沢2)、クレープ店「アンドレア」(代田6)、「王将 下北沢店」(代沢5)「ヴィレッジバンガード 下北沢店」(北沢2)などの店舗のほか、周辺住民や飲食店のスタッフが利用することの多いスーパーやコンビニにも配布。南口で人気のパフォーマー、通称「下北沢のイチロー」さんにポスターを持ってもらうと、通行人らが一斉にカメラを向けた。
節電や営業自粛を行う店舗も相次いだ。パチンコ店「カレイド 下北」(北沢2)では13日の営業を18時で終了。このほかゲームセンターや飲食店など複数の店舗が、看板の照明を落としたり、店内の照明を控えめにしたりするなどしている。